暑さ指数(WBGT)計算ツール

🌡️ 暑さ指数を計算する

気温、湿度、輻射熱を入力してWBGTを計算します

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屋外の場合は気温+5〜10°C程度
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瞬時に熱中症リスクを評価

計算結果

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暑さ指数(WBGT)

リスクレベル基準

WBGT リスクレベル 対策
<21 安全 通常の活動可能
21-25 注意 水分補給を心がける
25-28 警戒 積極的な休憩
28-31 厳重警戒 激しい運動は中止
>31 危険 運動は原則中止

暑さ指数(WBGT)の計算式

屋外の場合:

WBGT = 0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度

屋内の場合:

WBGT = 0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度

※ 湿球温度は湿度と気温から、黒球温度は輻射熱から算出されます。

暑さ指数(WBGT)とは

暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで開発された指標です。単純に気温だけでなく、湿度や輻射熱(日射しなど)も考慮した、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標として、ISO7243やJIS Z 8504で規格化されています。

専門家による解説

環境省熱中症予防情報サイトより:

「暑さ指数は、熱中症を予防することを目的として開発された指標で、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標です。人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、②日射・輻射など周辺の熱環境、③気温の3つを取り入れた指標です。」

※ 2025年7月18日現在の情報に基づいています

WBGTの構成要素

湿球温度(70%)

湿度の影響を表す温度。人体からの汗の蒸発による冷却効果に関係します。湿度が高いほど汗が蒸発しにくくなり、体温調節が困難になります。

黒球温度(20-30%)

輻射熱の影響を表す温度。太陽からの直射日光や地面・建物からの反射熱、周囲の物体からの輻射熱を測定します。

乾球温度(10%)

一般的な気温のこと。通常の温度計で測定される温度で、WBGTでは最も影響が小さい要素です。

熱中症のリスクと対策

WBGT範囲 リスクレベル 症状・リスク 具体的な対策
<21°C 安全 熱中症のリスクは低い 通常の水分補給で十分
21-25°C 注意 軽度の脱水症状の可能性 こまめな水分補給、休憩を取る
25-28°C 警戒 熱疲労、熱けいれんの危険性 積極的な休憩、塩分補給も併用
28-31°C 厳重警戒 熱射病、重篤な熱中症の危険 激しい運動は中止、冷房の利用
>31°C 危険 生命に関わる熱中症の高リスク 外出・運動は原則禁止、医療機関への相談

効果的な暑さ対策

予防対策

  • 水分補給:のどが渇く前に定期的に水分を摂取
  • 塩分補給:大量の汗をかく場合は塩分も補給
  • 適切な服装:通気性が良く、色の薄い服装を選択
  • 日陰の利用:直射日光を避け、日陰で休憩
  • 冷房の活用:室内では適切に冷房を使用

緊急時の対応

  • 涼しい場所への移動:日陰や冷房の効いた場所へ
  • 体の冷却:首、脇の下、太ももの付け根を冷やす
  • 水分補給:意識がある場合は経口補水液を摂取
  • 医療機関への相談:症状が改善しない場合は速やかに受診
  • 救急車の要請:意識障害がある場合は迷わず119番

重要な注意事項

このツールは一般的な暑さ指数の計算を行いますが、個人の体調や健康状態、年齢、体力などにより熱中症のリスクは変わります。特に以下の方は注意が必要です:

  • 高齢者(65歳以上)
  • 乳幼児・小児
  • 慢性疾患をお持ちの方
  • 肥満の方
  • 体調不良の方

よくある質問

気温は空気の温度のみを表しますが、WBGTは湿度や輻射熱も考慮した総合的な暑さの指標です。同じ気温でも湿度が高い場合や直射日光が強い場合、WBGTは気温より高くなり、熱中症のリスクも高まります。

はい。冷房が効いていない屋内や、調理場、工場などの高温多湿な環境では、屋内でも熱中症のリスクがあります。屋内の場合は輻射熱の影響が少ないため、計算式が若干異なります。

WBGT28°C以上では激しい運動は中止し、25-28°Cでは積極的な休憩を取りながら軽い運動に留めることが推奨されます。運動時間の短縮、こまめな水分・塩分補給、涼しい時間帯への変更を検討しましょう。

参考文献・情報源

  • 環境省熱中症予防情報サイト
  • 日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」
  • 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
  • ISO 7243:2017 Ergonomics of the thermal environment
  • JIS Z 8504:1999 人間工学-WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価

※ 本ツールは教育・参考目的で提供されており、医学的診断や治療の代替となるものではありません。健康に関する判断は必ず医療専門家にご相談ください。

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